(都道府県)

宮崎県

サンゴ群集現地調査票

(表)

調査地

地図名

地図番号

市町村名

市町村コード

地名

古江

493106

延岡市

45203

延岡市島浦

焼尾鼻〜

網代礁

群集番号

前回調査区

番号との対応

前回調査区番号 2

調査区概要

島浦島の島北部に位置し、北浦の南側に開口した小さな入り江である。入り江の突端部分に当たる小池の鼻付近は、岩礁あるいは転石の海岸線を呈するが、湾奥部は砂浜海岸となっている。この砂浜海岸より距岸100m付近から転石〜岩盤の海底となっており(水深2m以深)オオスリバチサンゴの群棲地がみられる。オオスリバチサンゴは61群体を確認(水深4.3〜4.8m)。その他テーブルサンゴ、キクメイシ、ノウサンゴなどみられるが顕著でない。死サンゴは若干確認。

藻類は石灰藻、Sargrassum sp.を確認。

海中公園指定地区。

調査地略図

調査年月日

1990.12.21

時  刻

10:30〜12:10

水  深

2〜5

透 視 度

1.○2.3.4

天  候

快晴

気  温

12.3

水  温

18.0

海  況

風浪−1 風向力−0

項   目

被   度

項   目

被   度

造礁サンゴ 枝 状

(+)

卓 状

(+)

れ  き

(+)

塊 状

(+)

死サンゴ

(+)

被覆状

死サンゴ堆積

葉 状

(U)

植 物 類

(+)

その他形状

そ の 他

 

 

非造礁サンゴ

 

ソフトコーラル

底生生物

食害生物なし

(T)

(T)

沿岸陸地の概況

島浦町の東北部に位置し、陸上の交通路はない。

小池、野坂などは湿田の跡地となっている。

調 査 者

所属

宮崎県環境保全課

宮崎県水産試験場

氏名

山内 正輝

緒方 得生

占部 哲也

(裏)

出現造礁・非造礁サンゴ属名・種名

オオスリバチサンゴ

キクメイシ

ノウサンゴ

テーブルサンゴ

エダミドリイシ

Turbinaria peltata

Favia speciosa

Platygyra lamellina

Acropora leptocyathus

Acropora studeri

出現植物名

石灰藻

Sargassum sp.

 

 

備考

本調査地区の北側は北浦湾が南に開口しており、この北浦湾および隣接水域は県内有数のハマチ、マダイ、オオニベなどの魚類養殖場となっており、その収穫量は年間約5000トンに達している。これまで養殖場保全のため、作澪、消波堤の造成などがなされてきた。

このような状況にあって本調査地区は、外海に通ずる水道部に直接面しているため、これまでサンゴ礁群棲地の保全が保たれてきたものと考えられる。

今回の調査で出現した魚類は、キタマクラ、ネンブツダイ、イサキなどであった。また、サンゴイソギンチャクはよく観察された。

 

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