●海岸(汀線)の区分別延長を前回調査結果(昭和53年度)と比較すると、海岸線全体に占
める割合は、自然海岸が2.3%の減少、半自然海岸が0.4%の増加、人工海岸が1.9%の増
加となっている(表2-2-26、図2-2-21)。
表2-2-26 海岸(汀線)の区分別延長の比較
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昭和59年度
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昭和53年度
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増減
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延長
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占有率
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延長
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占有率
|
延長
|
占有率
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自然海岸 |
18402.08km
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56.70%
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18967.17km
|
59.00%
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△565.09km
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△2.3%
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半自然海岸 |
4511.44km
|
13.90%
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4340.36km
|
13.50%
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171.08km
|
0.40%
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人工海岸 |
9294.54km
|
28.60%
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8598.95km
|
26.70%
|
695.59km
|
1.90%
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河口部 |
263.79km
|
0.80%
|
263.73km
|
0.80%
|
0.06km
|
0.00%
|
合計
|
32471.85km
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100.00%
|
32170.21km
|
100.00%
|
301.64km
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●代表的な海域の海岸汀線の変化状況をみると、すでに人工海岸化が進んでいる東京湾、
三河湾、伊勢湾などの変化は少なく、変化の大きい海域についてみると、石狩、胆振、
富山湾などの海域で人工海岸化が進み、遠州灘、秋田などの海域で半自然海岸化が進ん
でいる(図2-2-22)。

●自然公園及び自然環境保全地域についてみると、全海岸線のうちこれらの指定を受けて
いる海岸線は53.7%であり、自然海岸の約3分の2にあたる64.3%が自然公園等の指定
を受けている(図2-2-23)。
●一方、自然公園及び自然環境保全地域内の海岸の状況をみると、自然公園では67.7%が
自然海岸であり、また自然環境保全地域は、総延長は少ないものの大半が高い自然海岸
占有率を示し、平均では70%を越えている(表2-2-27)。
●鳥獣保護区については、全海岸線のうち15.5%がその指定を受けている。

表2-2-27自然公園、自然環境保全地域内の海岸状況
(上段:延長距離、km、下段:%)
区分 |
自然海岸
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半自然海岸
|
人工海岸
|
河口部
|
合計
|
国立公園 |
5,677.55
(67.5)
|
762.24
(9.1)
|
1,939.92
(23.1)
|
31.09
(0.4)
|
8,410.80
|
国定公園 |
3,947.43
(70.5)
|
703.31
(12.6)
|
933.11
(16.7)
|
15.40
(0.3)
|
5,599.25
|
都道府県立自然公園 |
2,067.91
(63.4)
|
465.60
(14.3)
|
705.02
(21.6)
|
21.01
(0.6)
|
3,259.54
|
原生自然環境保全地域 |
6.95
(100.0)
|
0.00
(0.0)
|
0.00
(0.0)
|
0.00
(0.0)
|
6.95
|
都道府県立自然環境
保全地域 |
124.37
(75.3)
|
27.31
(16.5)
|
11.97
(7.2)
|
1.52
(0.9)
|
165.17
|
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