資料編 4

第2回自然環境保全基礎調査

哺乳類関連情報処理作業実施要綱

1.業務の目的

 第2回自然環境保全基礎調査要綱に基づき実施された動物分布調査(哺乳類)について関連情報の処理を行うとともに,哺乳類の種ごとにメッシュ分布図を作成し,哺乳類の分布状況について考察する。

2.業務実施者及び業務実施場所

 この業務は,国が財団法人 日本野生生物研究センターに委託して実施するものとし,業務の実施場所は主として同センター内とする。

 なお,下記3−(3)「哺乳類関連情報の処理」作業を外注して実施しようとする場合,業者の選定に当っては,数社より見積を徴した上であらかじめ環境庁と協議すること。

3.業務の内容

(1)哺乳類関連情報のチェック

  環境庁が貸与する動物分布調査(哺乳類)報告書の哺乳類分布図(1/5万)をもとに,分布メッシュ図のチェックを行うとともに,哺乳類分布調査会(MDR)が行った調査レポート及び哺乳類の分布に関する既存の個別情報とつき合わせを行い,哺乳類の分布メッシュを確定する。

  分布域に疑問のある地域については,現地ヒアリング調査,郵送アンケート調査等再調査を実施することにより,分布メッシュの確定に努める。

(2)哺乳類関連情報の整理

  分布メッシュの確定後,環境庁が貸与する聞きとり調査票より哺乳類関連情報をコーディングシートに整理する。

  コーディングシートに記入すべき情報は次の項目とする。

 1 回答者に関する事項

  ア アンケート番号

 2 哺乳類の生息情報に関する事項

  ア 哺乳類名

  イ 生息位置(第3次メッシュで表示する)

  ウ 群れの有無

  エ 頭数

  オ 子連れの有無

  カ 出現年代

 3 哺乳類の生息情報に関する事項

  ア 哺乳類名

  イ 絶滅位置

  ウ 絶滅年代

 4 その他環境庁が必要と認める事項

(3)哺乳類関連情報の処理

  コーディングシートに記入された哺乳類関連情報を磁気テープ等に収納するとともに,入力した内容をすべてプルーフリストに出力する。

(4)磁気テープの点検

  磁気テープに情報が正しく収納されたかどうかについて点検する。

(5)哺乳類分布メッシュ図の作成

  確定された分布メッシュに従い,哺乳類の種ごとに縮尺1/250万の分布メッシュ図を作成する。(分布メッシュ図の基図は,環境庁より貸与する。)

(6)哺乳類の分布状況に関する考察

  哺乳類の分布状況について,分布メッシュ図及び各種資料をもとに考察を加える。また,出現(絶滅)年代図の例を示しこの図の使用上の限界についてもコメントする。

4.業務の実施方法

 受託者は,この業務を実施するに当り,環境庁担当官の指名する者若干名を含む検討会を設け,有効かつ効率的な情報処理の方法等について検討を行うものとする。

5.業務の実施期間

 この業務は,昭和55年3月31日までの間に行うものとする。

6.報  告

 受託者は,業務の結果を次によりとりまとめ,昭和55年3月31日までに支出負担行為担当官 環境庁自然保護局長あて提出するものとする。

(1)報告書  200部 (別紙要領による)

(2)補乳類分布メッシュ図(縮尺1/250万) 8枚

(3)哺乳類関連情報磁気テープ       1式

(4)プルーフリスト            1式

 

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