♂の全長は約155mm。♀は♂よりも小さい。体の上面はオリーブ色を帯びた褐色で、翼及び尾は褐色味が強い。淡色の眉斑があり、下面は汚白色。枝に水平の姿勢で止まり、せわしく体を動かしながら下草の茂みの中を潜行する。平地から高山まで全国に広く分布する。笹薮などの茂みのある所に生息する。冬期、高山や北方のものは温暖な地域に移動し、市街地でもよく見られる。ホーホケキョと聞かれる囀りの他、ケキョケキョケキョ……という警戒の意をもつ鳴き声(谷渡りとよばれる)もよく聞かれる。冬期は、チャッ、チャッという笹鳴きをする。4〜8月、笹薮や低木に営巣する。巣材には、ススキや笹の葉を用い、横向き球形の巣を作り、赤茶色の卵を4〜6個産卵する。ウグイスの巣にはホトトギスが托卵することが知られている。ホトトギスの卵もウグイスのものとよく似た赤茶色である。餌は、主に昆虫類である。笹薮のある所に広く分布し、個体数も非常に多い種である。
先島諸島から北海道まで、全国に最も普通に広く分布する種の1つである。笹薮のような茂みに生息するため、そのような環境がないと繁殖できないが、繁殖に適する環境があれば、平地から高山帯まで標高を問わず広く分布する。我国のほぼ全域に生息するが、都心部で繁殖適地のない所には分布しない。北海道の東部に記録のない地域がある他は、普通に分布する鳥である。伊豆七島にも生息する。本種の記録が多いのは、その鳴き声が有名であり鳴き声により存在を容易に知ることができることにもよる。また、本種のように平地から高山まで標高に関係なく分布する種もあまり例を見ない。
Aランク |
Bランク |
Cランク |
合 計 |
|
サブメッシュ数 |
306 |
2,325 |
137 |
2,768 |
構 成 比(%) |
11.1 |
84.0 |
4.9 |
100.0 |