盤洲干潟の環境経済価値

盤州干潟
評価対象  盤洲干潟の環境の向上を対象とする。
 自然環境の保全・改善・活用を進めるために新規に基金を創設するシナリオとなっている。基金は、野鳥観察舎や観察遊歩道を設けた「干潟自然観察公園」や「干潟博物館」の設置、干潟の環境改善のための実験、小櫃川の水質浄化、干潟のパンフレットの配布、干潟の案内ボランティアへの支援、干潟の観察会の実施などに役立てるものとしている。
区分 国内
場所 千葉県(東京湾)
評価年 2000年
評価の実施者 安田八十五、川村久幸
評価に至った
経緯
  • 東京湾の盤洲干潟は、面積1,400haの自然干潟で、東京湾に現存する干潟の約9割を占めている。
  • 干潟と陸地の緩衝地帯の役割を果たしてきた未利用地にホテルやスパ(大型浴場)が建設され、干潟を取り巻く状況が徐々に変化していた。
評価手法 CVM
評価結果
    (1世帯当たり)
中央値:
4,179円
平均値:
6,336円

    (全体)
    木更津市:
    2億3,400万円
    全国:
    1,671億4,600万円
成果の活用
  • 干潟の環境調査、CVM評価結果の信頼性確認、「地方環境税」導入についての政策提言を通じた自然干潟の保全と活用政策への寄与を目的とした調査である。
参考資料

安田八十五、川村久幸(2004)「東京湾の盤洲干潟に関する環境経済価値の測定と評価」、『経済系』第220 集