横浜市における郷土種に配慮した森林公園整備の評価

根岸森林公園
評価対象 横浜市における郷土種に配慮した森林公園整備の評価
区分 国内
場所 神奈川県
評価年 2006年
評価の実施者 吉田謙太郎/中西智紀
評価に至った
経緯

  • 外来生物法の制定を受けて、地域在来種である郷土種を中心とした緑化への関心が高まっている。
  • そのような背景のもと、これまで研究事例のなかった、都市に位置する森林公園の緑地、とりわけ郷土種の導入に関する、住民の選好の多様さを実証するために、横浜市根岸森林公園を例として調査を実施した。

評価手法 コンジョイント分析
評価結果

  • 横浜市根岸森林公園の周辺住民に対して、郵送によるアンケート調査を実施した。(有効回答数 228人)
  • 「広場」、「生物のための森」、「樹木種に占める郷土種の割合」、「緑地税」等の属性を用いて限界支払意思額を算出した。

■コンジョイント分析による評価結果(限界支払意思額)

広場の面積1m2当たり
0.134円/年
生物のための森1m2当たり:
0.198円/年
郷土種1種類当たり:
18.2円/年
  • 様々な計算モデルで限界支払意思額を推計したところ、広場の面積よりも生物のための森の面積のほうが高かったことから、住民は生物のための森を重視していることが明らかになった。
参考資料

吉田・中西(2010)『選択実験による郷土種に配慮した森林公園整備の経済的評価』農村計画学会誌,28巻論文特集号,pp.189-194