重要な生物群系を擁する湿地の保全価値

湿地のイメージ
評価対象 重要な生物群系を擁する湿地の保全価値
区分 アフリカ州
場所 南アフリカ
評価年 2008年
評価の実施者 ケープタウン大学/水研究委員会(WRC)/スウェーデン国際開発公社(Sida)
評価に至った
経緯
  • 南アフリカ、西ケープ州フィンボス地域には小規模の湿地が数多く存在している。産業排水や生活排水の多くは、河川に排出される前に湿地を通過することで良好な水環境を保持しているため、湿地の水質浄化機能は地域にとって重要である。
  • しかし、これまでの間、この湿地が持つ機能や価値について評価されていなかったため、評価を行った。
評価手法 代替法
評価結果

■湿地の水処理サービスの価格

平均値:
1ヘクタールあたり12,385USドル/年
  • この金額は、他の土地利用案による収益に見劣りしない金額であった。
参考資料

TEEB Case Studies,Water quality amelioration value of Fynbos Biome wetlands,South Africa
TEEB報告書和訳暫定版(2011年 公益財団法人地球環境戦略研究機関【IGES】)第2部:地方行政担当者向け(TEEB for Local and Regional Policy Makers)『コラム3.1. 重要な生物郡系を擁する湿地の取替原価~南アフリカ西ケープ州フィンボス地域』p.45
「価値ある自然 生態系と生物多様性の経済学:TEEBの紹介」