調査結果4

[橋の利用]

 ツバメでは橋を利用した例はわずかに0.6%でしたが、コシアカツバメでは7.5%、イワツバメでは47.0%を占めていました。橋に営巣した例を地図上に示すと興味深い傾向があることが明らかになりました。コシアカツバメの場合には、橋に見られた巣はすべて静岡県以西のもので、関東甲信越地方からは1件も記録されなかったのです。また、イワツバメでは、全国的に橋の利用が見られますが、特に中国四国地方では、報告された15例のうち14例が橋に営巣していました。このように、西日本の方が橋の利用が多い理由は、はっきりとは分かりませんが、今後の研究課題になると思われます。なお、これらの種の全体の分布の様子は、9-10ページの分布図を見てください。

 コシアカツバメ

 

 

3 イワツバメ

 

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