調査結果2

ひっつきむしのかたち

 今回の調査では全国から25,034個のひっつきむし(果実)が寄せられました。ここではオナモミの仲間3種の果実の形態的な特徴を調べてみました。そのうち、果実の長さととげ(・・)の長さを計測して比較したのがつぎの2つのグラフです。

 平均値と最大値は表のとおりです。なお、Nは集計の対象となった果実数で、状態のよくないものは対象から除きました。オオオナモミイガオナモミは、各県からそれぞれ408個、187個を無作為に選んで計測しました。

 オナモミで果実がもっとも小さなもの、イガオナモミとげ(・・)のもっとも長いものを並べてみたのが下の図です。調査のてびきには平均的なものを描いて掲載していますので、比較してみてください。果実の2つの形質を例に挙げましたが、このように変異の幅を十分に把握することで、種の認識が深まります。

オナモミの仲間3種の比較

 

果実の長さ

とげの長さ

平均

最大

平均

最大

オナモミ(N=10)

12.6mm±1.5mm

14.6mm

1.8mm±0.2mm

2.0mm

オオオナモミ(N=408)

15.1mm±1.9mm

20.5mm

3.3mm±0.6mm

5.6mm

イガオナモミ(N=187)

17.9mm±2.9mm

25.6mm

4.3mm±1.1mm

11.8mm

 

 

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