調査結果 1

3 イガオナモミ

Xanthium italicum

【分布と生態】 本州、四国、九州に分布。海岸や造成地などに生えるキク科の一年草。1945年以降、本州と九州北部に帰化したと推測されています。東京では1958年に初めて記録されました。原産地は不明です。

【今回の調査結果】 131メッシュから287個が報告されました。北海道では採集されず、青森県から鹿児島県まで点々と見つかりました。とくに大都市と海岸部で見つかっています。一方で、岩手県、群馬県、福島県の内陸部、中国、四国、九州ではほとんど見られませんでした。オナモミの仲間には、このほか1934年に大阪で初めて記録された帰化植物のトゲオナモミがあります。今回の調査ではこの種はまったく採集されなかったので、オオオナモミやイガオナモミほどには広がっていないようです。

 

 

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