1.調査結果の概要


(1)蒲生干潟

 底生動物は,全体を通じて,ゴカイ類,イトゴカイ類,スピオ類などの多毛類が多く,なかでもゴカイ,イトゴカイが多い。二枚貝としては,イソシジミが多い。

 当干潟は,鳥類の種類が極めて多様であり,かつ干潟面積の割には個体数も非常に多く,特にシギ,チドリ類の飛来地として知られている。また,コアジサシの営巣地,コクガンの渡来地としても知られている。


(2)鳥の海

 底生動物は,二枚貝,巻貝(ウミニナ類)が広い範囲で出現し,個体数も多い。二枚貝としてはイソシジミが多く,また甲殻類のウミナナフシも広い範囲でみられれ,個体数も比較的多い。ゴカイ類は少ない。

 当干潟は,シギ,チドリ類の渡りの中継地として重要な干潟となっており,アシ原は渡去中のショウドウツバメが中継地として集合する場所となっている。

 

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