は   じ   め   に

 

 

  干潟、藻場、サンゴ礁はいずれもわが国沿岸浅海域で重要な位置を占める生態系である。

 しかし、陸域における開発行為等の影響を直接受ける位置にあるため、近年その衰退が憂慮される状態になってきたことから、環境庁ではわが国の干潟、藻場、サンゴ礁の現況を把握するため、第2回自然環境保全基礎調査において全国調査を実施してきた。

  今回第4回自然環境保全基礎調査を実施するにあたり、第2回調査以降の変遷を知ることをねらいとして再び全国調査を行い、より詳細な現況を把握することに努めた。

  本報告書は平成元年度から同4年度に実施された海域生物環境調査(干潟、藻場、サンゴ礁調査)の都道府県別報告を整理し、検討委員会による解析を行いとりまとめ、

 ・第一巻  干  潟

 ・第二巻  藻  場

 ・第三巻  サンゴ礁

 に分けて刊行したものである。

  なお本業務は環境庁からの請負により、財団法人海中公園センターが実施した。

  最後に、本調査に携わった各都道府県の調査担当者及び本報告作成に参加された検討委員会各位に厚く御礼申し上げる。

                         

                             平成6年3月

                           環境庁自然保護局

 

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