9.ダツ目

サヨリ科

○サヨリ Hyporhamphus sajori

沿岸性の海産魚であるが河口、汽水湖などにもよく侵入する。日本沿岸における分布は、琉球列島と小笠原諸島をのぞく各地から知られている。沿岸域での分布状況はかなり広範囲にわたるものと思われるが、河口や汽水湖での記録となると本分布調査結果が情報不足とはいえない。第3回の分布調査結果より情報はむしろ増加している。

○クルメサヨリ Hyporhamphus intermedius

本種はサヨリよりもさらに淡水域へと侵入する傾向が強い。汽水性種。青森県以南から九州(有明海)まで広く分布することが知られている。第3回の分布調査結果(秋田・岡山県のみ)より情報はむしろ増加している。食用となるが、各地によって漁獲高は異なる(越川,1985)。

(林 公義)

引 用 文 献

 

越川敏樹.1985.宍道湖の魚たち,山陰の自然シリーズNo.1.宍道湖の自然.山陰中央新報社,106-120.

 

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