表4.1.2 気候帯による区分

気候帯

判断基準

代表的な植生類型

亜熱帯(a)

主にトカラ列島以南の南西諸島及び小笠原諸島のみに分布する植生類型

ソテツ低木林

マングローブ林

暖温帯 狭義の暖温帯(b)

シイ・カシのような常緑広葉樹が優占する地域に分布する植生類型

スダジイ林

タブ林

    中間温帯(c)

寒さの点で常緑広葉樹が優占しえないが,暖かさの点ではブナが優占しえない地域に分布する植生類型

モミ林

ツガ林

クリ・ミズナラ林

冷温帯 狭義の冷温帯(d)

本来ブナ・ミズナラのような落葉広葉樹が優占する地域に分布する植生類型

ブナ林

ブナ・ミズナラ林

    汎針広混交林帯(e)

北海道西部でブナではなく,シナノキ等の広葉樹あるいは広葉樹とエゾマツ等の針葉樹が混生する植生類型

エゾマツ・ダケカンバ林、エゾイタヤ・シナノキ林

亜寒帯(亜寒帯・亜高山帯)(f)

本来亜寒帯性常緑針葉樹林が優占する地域に分布する植生類型

エゾマツ・トドマツ林、オオシラビソ・コメツガ林

寒帯(高山帯)(g)

ハイマツ・ミヤマハンノキ等の矮生低木あるいは高山性草本が優占する地域に分布する植生類型

ハイマツ林

高山草原

気候帯に該当しないもの(−)

湿原植生のように気候帯と独立した立地に生育する植生類型及び耕作地や植林地のように人為的に成立している植生類型

低層湿原,

水田

 

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