2.1.5自然景観資源調査 |
●調査の目的 自然環境保全上重要な要素である自然景観について、その現況(「何が」、「どこに」、 「どのような状態」で存在しているか)を全国的視野で把握するため、視対象である自 然景観の基盤(骨格)をなす地形、地質及び自然景観として認識される自然現象に着目 してそれらの位置及び特性等を調査するもの。 ●調査実施者 調査は都道府県に委託して実施した。 ●調査対象地域 全国。 ●調査実施期間 昭和61年度及び62年度の2ヵ年。 ●調査内容 次の観点から選定された自然景観を対象とした。 具体的には、調査要項に記載された「調査対象自然景観資源一覧表」(表2-1-2) に示すもののうち「調査対象範囲及び特性記述の方法」(表2-1-3)の調査対象範 囲に合致するものを調査し、「自然景観資源図」及び「自然景観資源調査票」を作成し た。 なお、調査票は「火山群」「山脈・山地・高地・丘陵」「一般」の別に作成した。 ◎選定の視点 ○視対象である自然景観の基盤をなす地形、地質及び自然景観として認識される自然 現象であること ○通常、人間が視覚的に自然景観として認識できるスケールであること ○視覚に訴える特徴的なものであること ○人工的に造成されたものではないこと ○季節的な自然現象ではないこと ○位置(関係市町村、標高) ○特性(分類、規模、地質等) ○眺望性(見られ方の区分及び視点の種類) ○利用の現状(利用者数及び利用形態の区分) ○保護の現状(保護制度の種類・名称及びインパクトの種類) ●調査方法 環境庁から委託を受けた各部道府県において,地形学,地質学などの専門家が文献調査, ヒアリング調査並びに図上計測を主体に,また必要に応じて現地調査を加え調査を実施 した。 ●全国集計(とりまとめ)の概要 調査により得られた図票について、数値データ化するとともに、資源毎の全国分布図等 の図化や調査項目毎の集計等を行い、全国的な視点からわが国の自然景観の状況を把握 し、その結果を『自然景観資源調査報告書(全国版)』にとりまとめた。 表2-1-2調査対象自然景観資源一覧表
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