2.1.5自然景観資源調査

調査の目的
 自然環境保全上重要な要素である自然景観について、その現況(「何が」、「どこに」、
  「どのような状態」で存在しているか)を全国的視野で把握するため、視対象である自
 然景観の基盤(骨格)をなす地形、地質及び自然景観として認識される自然現象に着目
 してそれらの位置及び特性等を調査するもの。
調査実施者
 調査は都道府県に委託して実施した。
調査対象地域
 全国。
●調査実施期間
 昭和61年度及び62年度の2ヵ年。
調査内容
 次の観点から選定された自然景観を対象とした。
 具体的には、調査要項に記載された「調査対象自然景観資源一覧表」(表2-1-2)
 に示すもののうち「調査対象範囲及び特性記述の方法」(表2-1-3)の調査対象範
 囲に合致するものを調査し、「自然景観資源図」及び「自然景観資源調査票」を作成し
 た。
 なお、調査票は「火山群」「山脈・山地・高地・丘陵」「一般」の別に作成した。
 
 ◎選定の視点
  ○視対象である自然景観の基盤をなす地形、地質及び自然景観として認識される自然
   現象であること
  ○通常、人間が視覚的に自然景観として認識できるスケールであること
  ○視覚に訴える特徴的なものであること
  ○人工的に造成されたものではないこと
  ○季節的な自然現象ではないこと  
  ○位置(関係市町村、標高)
  ○特性(分類、規模、地質等)
  ○眺望性(見られ方の区分及び視点の種類)
  ○利用の現状(利用者数及び利用形態の区分)
  ○保護の現状(保護制度の種類・名称及びインパクトの種類)
調査方法
 環境庁から委託を受けた各部道府県において,地形学,地質学などの専門家が文献調査,
 ヒアリング調査並びに図上計測を主体に,また必要に応じて現地調査を加え調査を実施
 した。  
全国集計(とりまとめ)の概要
  調査により得られた図票について、数値データ化するとともに、資源毎の全国分布図等
  の図化や調査項目毎の集計等を行い、全国的な視点からわが国の自然景観の状況を把握
  し、その結果を『自然景観資源調査報告書(全国版)』にとりまとめた。

 表2-1-2調査対象自然景観資源一覧表

類 型
自然景観資源名
大地形
中地形
小地形
微地形
極微地形

陸景

A1火山景観

01火山群

02火山
03火山性高原

04火口・カルデラ
05カルデラ壁
06流れ山群

07特徴的な稜線

08溶岩トンネル・風穴
09溶岩流末端崖
10地獄・泥火山
11噴泉
12噴気孔
13間歌泉
14構造土

15高山・亜高山域         16万年雪

A2山地
(非火山性)景観

01山脈・山地・高地

02丘陵
03非火山性高原
04大断層崖

05非火山性弧峰
06U字谷(氷食谷)
07カール
08非対称山稜

09特徴的な稜線
10モレーン
11二重山稜(線状凹地)
12断崖・岩壁

13岩塊斜面・岩海
14構造土
15岩峰・岩柱
16崖錐
17天然橋・岩門・石門

18高山・亜高山域         19万年雪

A3石灰岩景観


01カルスト地形

02ポリエ

03カッレンフェルト・ドリーネ群

04鍵乳洞

A4特殊地学景観





01節理
02岩脈

A5その他

01上記以外の際立った地形
00顕著な自然現象を記録する地形

類 型
自然景観資源名
大地形
中地形
小地形
微地形
極微地形

水景

B1河川景観


01峡谷・渓谷
02河成段丘
03自由蛇行河川
04穿入蛇行河川


05断崖・岩壁
06

07岩峰・岩柱
08淵
09甌穴群
10滝
11天然橋・岩門・石門

B2湖沼景観



01湖沼
02湿原



B3海洋景観


01溺れ谷
02海成段丘(サンゴ礁段丘)
03断層海岸
04火山海洋
05多島海

06隆起サンゴ礁
07砂浜・浜
08砂
09砂州
10陸けい砂州
11砂丘

12海食崖
13波食台
14岩礁

15海食洞
16岩門
17潮漸吹穴
18甌穴群

19潤流・渦流

B4特殊地学景観





01節理
02岩派
03湧泉群

B5その他

01上記以外の際立った地形
00顕著な自然現象を記録する地形

表2-1-3調査対象範囲及び特性記述の方法

類型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

陸景
A1火山群

01火山群














02火山

第四紀に活動したもので、火山としての原形が残っているもの。

火山の集合
(総称を付されたもの)










火山の最小単位をなす峰

全部
(例)
阿蘇山、九重山、雲仙岳、霧島山










全部
(例)
根子岳、高岳、中岳、往生岳、米塚

※範囲(くくり方)




長径・短径

火山峰数
峰の名誇
標高
分類



※範囲
(くくり方)
分類
(火山型)
(位置)

自然景観資源図上に図示(以下同じ)

km
(小数第1位)









「02火山」のくくりの集合を含み、○○山と総称される範囲について、地詰及び土地分類図等による地形区分を基本とし、地形変換線、地質、開発地域(農地、集落等)と自然地域(森林等)の境界を勘案のうえ、景観的に○○山と総称される範囲(くくり〕を総合的に決定し、図示する。
 注:この鳩合、カルデラ内に集落、水田等が存        
 在しても除外せず、外輪山裾野の線をもってく 
 くりとする。
 上記くくりの長径・短径を図上で計測

 当該火山群に含まれる火山の数
 当該火山群に含まれる個々の火山の名称、標高、
分類等を北か順に記入。(「02火山」で調査した内容を記入する。)
地誌及び土地分類図等による地形区分を基本とし、地形変換線、地質、開発地域(農地、奥落等)と自然地域(森林等)の境界等を勘案のうえ、景観的に○○山と称される範囲(くくり)を総合的に決定し、図示する。
この範囲の区分は各々の火山毎に行うもので、くくりが重複することはない。
A砕層丘   F溶岩台地
B溶岩円頂丘 G括状火山
C火山岩尖  H成層火山
D潜在火山  (H-2火砕流台地)
EマールI陥没カルデラ
A外輪山
B中央火口丘
C側火山

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A1火山景観

02火山
(つづき)


03火山性高原


O4火ロ・カルデラ


05カルデラ壁


06流れ山群

07特微的な稜線


08溶岩トンネル・風穴

周囲より高まりのある台地状の地形で火山の原形の一部が残っているもの。



直径1km未満の噴火口を火口とし、1km以上のものをカルデラとする。なお、ここでいうカルデラは、凹地をさすものであって、火山は総体をさすものではない




溶岩流の中に生じた空洞(風穴とは、溶岩トンネルの内部に対流の生じているものをいう)

1k・以上のもの(緩斜面(小起伏山地)まで含める。)

全部
(例)
阿蘇中岳火口
十和田カルデラ阿蘇カルデラ


典型的な急崖

地表に露出しているもの、または植生に影響が顕著にでているもの。

基岩が露出し、鋭く細い稜線で際だったもの(例)大山ナイフリッジ
立入可能なもの(例)
本栖風穴富士協穴

長径・短径
比高
※範囲
(くくり方)
面積
長径・短径

分類

長径・短径
外周長
深さ
特記
延長
比高
特記
面積
比高
延長

比高
地質


奥行延長
最大内径
特記

km
(小数第1位)m

k・
km
(小数第1位)

km
(小数第1位)km
(小数第1位)m


ha

km
(小数第1位)m



m
m

「01火山群」と同じ
上記くくりにおける最低点と山頂の最大の比高
「02火山」に準じる。

図上でおよその面積を計測する。
「01火山群」と同じ。

A火口
BカルデラB-1陥没カルデラ
B-2爆発カルデラ
B-3侵食カルデラ
「0l火山群」と同じ。
火口壁またはカルデラ壁の上端線を図上に示し計測
火口・カルデラの縁から火口底、水面または火口原までの比高
噴火、噴煙について記述
カルデラ壁の延長
表面形状(平滑、凹凸(節理の有無を含む)の別)
流れ山群の範囲を図上でくくり、図上で面積を計測
最大の泥流丘の比高

調査されている奥行きの総延長空洞の最大部のタテ、ヨコの径風の有無

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A1火山景観

09溶岩流末端崖

10地獄、泥火山噴泉

11噴泉





12噴気孔
13間歇泉
14構造土
15高山域,亜高山域

16万年雪

溶岩流の末端に生じた崖




自然状態で噴出または湧出している温泉



地獄と称される河原状の無植生地を伴わない単独の噴気孔







比高30m以上

全部


全部
(例)
岩間の噴泉塔群白骨温泉の噴泉丘渋の地獄谷噴泉
全部

全部

全部

全部

全部
(例)
白山千蛇ケ池

延長
比高

面積
噴気孔数
泥火山数
分類

面積
噴泉数
塔、ドーム、釜の径塔、ドーム、釜の高さ面積

吹上高
特記
面積

面積

面積
延長




ha






cm
cm






ha

ha
km

崖の比高及び延長
地獄現象、泥火山現象を呈している区域の面積
A温泉(天然の露天風呂、湯沼等)
B噴泉
C噴泉塔
D石灰華ドーム(噴泉丘、噴湯丘を含む)
E湯釜噴泉などの見られる区域の面積
最大の塔、ドーム及び釜の径
   〃        高さ
噴気孔の見られる区域の面積

吹上の時間間隔

亀甲状、しま状、その他の別
植生調査のデータから高山域(寒帯、高山帯植生地)及び亜高山域(亜寒帯、亜高山帯植生地)をそれぞれ図上にくくって計測
図上の万年雪の表示を計測水平距離を計測

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A2山地(非火山性)景観






























01山脈、山地、高地
02丘陵











(火山としての原形が十分残っている「火山」及ひ「火山群」を除いた起伏のある地形で、古い火山岩からなる山地を含む。)

「標準地名集」(建設省国土地理院発行)に掲載されている山脈、山地、高地及び丘陵

















起伏量200m以上のもの











※範囲



標高



延長

長径・短径

起伏量

10分率
峰の形熊的な特徴

km
(小数第1位)
km
(小数第1位)
km
(小数第1位)

地誌、及ひ土地分類図等による地形区分を基本とし、地形変換線、地質、開発区域(農地、集落等)と自然地域(夜林等)の境界等を勘案のうえ、○○山脈(山地、高地、丘陵)と称される範囲(くくり)を、総合的に決定し、図示する。

高山帯、亜高山帯あるいは1,500m以上に達する峰及びランドマークになっている峰について調査し、北から順に記入
上記くくりの最大巾を図上で計測

 主稜線の明確なものについてのみ計測
1主稜線延長(峰〜峰)を図上で計測
2不分断主稜線延長(車道、林道で分断されていない主稜線の延長。トンネルは「不分断」として扱う。)を図上で計測
 主稜線が不明瞭な地形等で、延長及び巾を把握しがたい場合は、「01火山群」と同様の手法により長径・短径を図上で計測
「土地分類図」(国土庁または経済企画庁作成)中の地形分類図(1/20万)上で計測大起伏山地 □割
中起伏山地 □割
小起伏山地 □割
高山帯、亜高山帯あるいは1,500m以上に達する峰及びランドマ-クになっている峰について調査
(例)
・固い地質で侵食から取り残された峰(槍ケ岳、穂高岳)
・双耳峰
・双耳峰
・ピラミッド峰
・尖塔群の峰

類型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A2山地(非火山性)景観

03非火山性高原

04大断層崖



05非火山性孤峰


06U字谷(氷食谷)

07カール



08非対称山稜


09特微的な稜線



10モレーン


11二重山稜(線状凹地)

周囲より高まりのある台地状の地形(火山の原形が残されていないものを含む)


山脈、山地、高地、丘陵に含まれない山








氷雪により形成された非対称山稜に限る









1k・以上のもの(緩斜面、小起伏まで含める)

連統的なもので、比高500m以上のもの(例)木崎湖の北部

比商100m以上のものでランドマーク的なもの
(例)
飯野山(讃岐富士)
U字谷の可能性を指摘されているもの

全部
(例)
中部山岳、日高山地の高所
全部


基岩が露出し、鋭く細い稜線で隅立ったもの
(例)
ジャンダルム
全部


全部

面積
長径・短径

延長
比高


※範囲
(くくり方)
比高
長径・短径
面積
延長

面積
比高


延長


延長
比高
地質

延長
比高


延長

k・
km
(小数第1位)
km
m




m
km
(小数第1位)
ha
km
ha
km
(小数第1位)

km
(小数第1位)

km
(小数第1位)
m

m
m

km
(小数第1位)

「A1火山景観」の火山性高原に同じ。
     〃
大断層崖の上端線を図上に示し、計測する。
最大比高

「A1-02火山」と同じ

     〃
     〃
 









「A1火山景観 07 特微的な稜線」と同じ。
     〃
     〃



数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A2山地(非火山性)景観

12断崖・岩壁



13岩塊斜面、岩海





14構造土

15岩峰・岩柱



16崖錐


17天然橋・岩門・石門

18高山域、亜高山域
19万年雪

峡谷、渓谷とは離れた、山腹等にあるもの

森林限界上の山頂や斜面上の平坦部て、凍結、融解現象の繰返しによってその場所で生産された大型の角礫がるいるいと堆積している場所(景観)。


峡谷、渓谷とは離れた、山岳部にあるもの




水をまたは風食により岩に貴通ずる形で穴のあいたもの




比高30m以上のもの



全部
(例)
久井・矢野の岩海
(広島)
万倉の大岩郷
(山ロ)

全部

全部



斜面長300m以上


全部
(例)妙霧石門

全部

全部
(例)白馬大雪渓

比高
延長
地質
特記
面積
地質





面積
特記
比高
延長
地質

面積
比高

分類
比高
穴経
面積

面積
延長

m
m


ha








m
m


ha
m


m
m




崖の高さ
崖の延長
表面形状(平滑、凹凸(節理の有無を含む)の別)







「A1火山景観」の場合と同じ。
岩峰、岩柱として露出している部分の比高
岩峰、岩柱として見られる部分の延長



A橋状  B門状
穴の底部から穴の上の岩までの比高
「A1火山景観」の場合と同じ。


 

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A3石灰岩景観



















01カルスト地形






02ポリエ



03カッレンフェルト・ドリーネ群


04鏈乳洞







カッレン及ひドリーネの分布する区域

全部
(例)
秋吉台
平尾台




全部
(例)
万ポリエ

全部
(例)
秋吉台
平尾台

立入り可能なもの
(例)
秋芳洞竜河洞

※範囲
(くくり方)
面積
特記




面積
長径・短径


面積

最大
ドリーネ径

奥行延長
最大内径
特記



ha





ha
km

(小数第1位)
ha

m


m
m


ポリエ、ウバーレ、ドリーネ、カッレンフェルト、コッリクビット、フーム、鍾乳洞等石灰岩特有の地形を包括する範囲を、地質及び地形に着目して決定し、図示する。
 上記の範囲の面積
 ウバーレ、陥没ドリー
 ネ、コックピット、フー
 ム、湧泉の有無


カッレン(墓石状の石灰岩)及びドリーネの分布する区域を図示し、面積を図上で計測
「A1火山景観08溶岩トンネル・風穴」と同じ。
鍾乳石、石笥、石柱、石灰華、その他の有無。


数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A4特殊地学景観



















01節理









02岩脈







断崖・岩壁で調査されない節理で、視覚的印象の強いもの
(例)
根室車石





地表に突出または露出したもの






分類






表面積
直径

分類

延長

比高

地質






cm



km
(小数第1位)
m

A柱状
B玉ねぎ状
C枕状
D板状
E方状
F基盤目状節理の現れた地表のおよその表面積玉ねぎ状節理、枕状節理の場合のみ、円形の大きさを求める。

A列状
B放射状
Cその他突出した岩脈の連続する延長

突出した岩脈の高さ


数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

A5その他



















01上記以外の際立った地形



00顕著な自然現象を記録する地形(ただし、上記のいずれかの自然景観資源に該当する場合のコード番号は、”A5-00”ではなく、当該自然景観資源のコード番号な付す。いずれの場合も、対照番号の末尾に”M”を付す。)

陸景であって上記の類型及び自然景観資源要素に該当しないもの

地震、火山活動、地滑り、山崩れ等しばしば災害を伴うような突発的な自然現象によって江戸時代以降に形成された地形で、成因及び形成された時期が明らかなもの
(例)
溶岩流
(大正溶岩、焼走溶岩流等)
尾地地震による根尾谷の水鳥断層

自然景観資源として特に際立った地形に限る。


全部(地形要素の種類及び規模の大小にかかわらず調査する。)











成因
成立年代


(溶岩流の場合の例)
面積
延長










ha
km
(小数第1位)
m

類似する自然景観資源要素の例を参考に、対象となる地形の特性を示す項目につき調査する。

地震、火山活動、地滑り、山崩れ等当該地形の生成の原因となった自然環境の具体的名称を記載する。
(例)
「○○山噴火」「△△△地震」
当該地形の成立した年月または、上記の自然現象の発生した年月を資料等に基づき記載する。
このほか、当該地形の特性を示す項目につき、調査する。
溶岩流の上端、下端の流心線の延長
最大巾

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

水景
B1河川景観
























01峡谷・渓谷




02河成段丘



03自由蛇行河川







O4穿入蛇行河川



05断崖・岩壁


主に水の侵食により形成された地形







(自然状態のもの)








(自然状態のもの)




峡谷、渓谷等河川に付随して見られるもの

1km以上のもの



段丘の比高の合計が50m以上のもの

川巾15m以上、3サイクルで屈曲率2以上のもの(1/5万地形図上では、川巾】15m以上を二条の線で表示)
(例)
釧路川

川巾15m以上、3サイクルで屈曲率2以上のもの
(例)
四万十川

比高30m以上のもの(例)
葛根田の大岩屋
古座川の一枚岩

延長
巾(上・下)
深さ
特記
延長
段数
比高


延長

屈曲数





延長

屈曲数
比高

延長
比高
地質
表面形状

km
(小数第1位)
m
m
km
(小数第1位)
m

km
(小数第1位)
m





km
(小数第1位)
m

m

m
m


形 S字峡、十字峡


上位段丘と川との比高


蛇行の見られる部分の河川延

蛇行の下端の川巾を





自由蛇行河川と同じ。
     〃
     〃
最大比高(河床〜攻撃斜面側の山頂)
「A2山地(非火山性)景観」の場合と同じ。
     〃
     〃
     〃

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B1河川景観
























06瀞






07岩峰・岩柱


08淵


09甌穴群


10滝






11天然橋・岩門・
石門

水深があり、静かな流れとなった川




峡谷、渓谷等河川に付随して見られるもの

川の一部に生じた深い淀み











水食または風食により岩に貫通する形で穴のあいたも

全部
(例)長瀞





全部


名称の付されたもの(例)
日光の含満ヶ淵
延長30m以上のもの(例)
関之尾甌穴群(宮崎)落差5m以上のもの(地形図上では5m以上のものを表示)




全部


延長
巾(上・下)
深さ
水深
特記

延長
比高
地質

面積
水深

面積


分類
(水系)
(落下型)
落差または比高
滝口巾
滝周長
特記
分類
比高
穴径

km
(小数第1位)
m
m
m km
(小数第1位)
m


m


m




m

m
m


m
m

「01峡谷・渓谷」と同じ。
〃(上巾、深さは、峡谷の瀞の場合に計測する。)
形 S字峡
「A2山地(非火山性)景観」の場合と同じ。
     〃
     〃
分布域の延長×巾
典型的で最大の欧穴の長径・短径
A本流滝
B懸谷滝
C地下水滝(潜流懸谷)

A一文字状
B多段
C分散
D滑水の落下する高さまたは流下する比高なお、多段の場合の落差は合計値とする。滝口の巾で、平均的なもの地下水滝の場合のみ計測滝つぼの有無「A2山地(非火山性)景観」の場合と同じ。
     〃
     〃

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B2湖沼景観
























01湖沼














02湿原








天然湖沼(1/5万地形図では、短径50m以上を表示)





















短径50m以上














短径50m以上








分類





面積
水深
湖岸線延長
特記




分類
面積
外周痕






m
m






ha
m

[1ha以上のものについては、湖沼調査のデータを用いる。]
A断層湖  F河跡湖
Bカルデラ湖G地滑りによるもの
C火山湖  H溶岩流・泥流
D堰止止湖(火山・地震)
E海跡湖 Iその他

水面の面積

水位変動の有無
結氷の有無
栄養型 A富栄養糊
    B中栄養湖
    C貧栄養湖
    D酸栄養湖
    E鉄栄養湖
    F腐植栄養湖
塩分
    A淡水
    B汽水
    C塩水
 A高層湿原植生調査のデータを使用
 B中間湿原 〃
 C低層湿原 〃

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計・測方法等

B3海洋景観




























01溺れ谷

02海成段丘



O3断層海岸


04火山海岸


05多島海













06隆起サンゴ礁


サンゴ確段丘を含む










島が数多く散在している海












完新世の隆起サンゴ礁


樹枝状、鋸歯状を呈するもの
段丘の比高50m以上


全部
(例)
室戸岬東側の海岸
全部


全部(10km四方の海域に5島以上の島が存在することを多島海の目安とする。)
(例)
松島九十九島








全部



海洋線延長

延長
段数
比高
延長
比高

延長
地質

海域面積



島の面積


島の海岸線延長

分散




海岸線延長
比高

km(小数第1位)
km(小数第1位)
m
km(小数第1位)m

km(小数第1位)

k・



ha


km(小数第1位)






km(小数第1位)m
m

海洋調査のデータを使用する。
「B1河川景観02河成段丘」と同じ。
     〃
     〃



面積100k・以下の島々を、100k・以上の島を横断しない長さ10km以下の線分で包囲した区域をもって海域面積とする。
面積は、図上の1kmメッシュの数で近似

資料(海洋域現況調査;国土地理院等)により上記海域に含まれる島々の面積を調査
資料(上記)により上記海域に含まれる島々の島の数/海域の面積

満岸調査のデータを使用

最大巾(海岸より地形変換点まで)

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B3海岸景観






































07砂浜、礫浜






08砂 




09砂州



10陸けい砂州






11砂丘





12海食崖





13波食台(ベンチ)






































干潮時に海面上に出るもの、及び通常海面上にあるもので時々波を被るもの

延長1km以上






全部
(例)野付半島



全部
(例)サロマ湖


全部






全部






1km以上またはランドマーク的なもの
(例)
 風ケ浦
 青海島
1ha以上のもの
(例)石見畳ケ浦
(島根)
鬼の洗濯板
(宮崎・青島)

分類
延長

特記



分類
面積
延長


面積
延長


面積
延長
特記




列数
延長
比高
風紋


延長
比高
地質



面積
地質
特記


km(小数第1位)
m





ha
m


ha
m


ha
m





km(小数第1位)
m



km(小数第1位)
m




ha


A砂浜
B擽浜
Cサンゴ砂浜
海洋調査のデータを使用
鳴き砂等
Aかぎ状砂
B分岐砂
 図上で計測する。ただし人工的な埋立地は除く。
  〃  (海側の延長)
「08 砂嘴」と同じ。
  〃
「08 砂嘴」と同じ。
  〃
 島の面積

土地利用、地形により丘伏の区域を決定し、図示する。人工的改変により切断されたものも同一形成期のものは一列として、海側より第1、第2、第3・・・列と整理上の名称を与え、それぞれについて、延長、比高を調査。
有無

海岸調査のデータを使用
最も高い崖の比高



水面上の面積
表面の形状 波状、平滑、その他

 

数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」はA,B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B3海岸景観






















14岩礁




15海食洞



16岩門



17潮吹穴



18甌穴群


19潮流、渦流




1ha以上の群またはランドマークとなっているもの。


名称の付されたもの



全部
(例)妙見浦
(熊本)

全部
(例)龍宮の潮吹(山ロ)

延長30m以上のもの


潮流は、流れが景観として認識されるもの渦流は全部

面積
最高岩礁高
最大岩礁
面積
地質
洞径
奥行
地質

分類
比高
穴径

吹上高



面積
長径・短・ 速度
瀬戸巾
渦の数

ha
m



m
m



m
m

m




m

ノット
km(小数第1位)

岩礁の分布域の面積
最も高い岩礁の高さ







「B1河川景観 II天然橋・岩門」と同じ。
     〃
     〃




「B1 河川景観」の場合と同じ。
     〃

海図による
図上計測


数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B4特殊地学景観

















01節理








02岩脈





03湧泉群


断崖・岩壁・で調査されず、海岸、湖岸等水辺にある節理で、視覚的印象の強いもの
(例)俵島(山口)




水面上に突出または露出した岩脈
(例)橋杭岩(和歌山)



湧泉が群として存在するもの
(例)忍野八海

分類




表面積
直径


分類
比高
延長
地質


湧泉数


cm



m
km(小数第1位)

A柱状
B玉ねぎ状
C枕状
D板状
E方状
F基盤目状
節理の現れた地表のおよその表面積玉ねぎ状節理、枕状節理の場合のみ、円形の大きさを求める。
A列状
B放射状
Cその他
突出した岩脈の高さ突出した岩脈が連続する延長



数型
自然景観資源名
本調査における
考  え  方
調査対象範囲

特性記述の方法
「分類」は、A、B、Cの記号で、その他の項目は数値または簡潔な記述により調査票に記載する。

特性記述項目
計測単位
分類・計測方法等

B5その他

















01上記以外の際立った地形




00顕著な自然現象を記録する地形(ただし、上記のいずれかの自然景観資源に該当する場合のコード番号は、”B5-00”ではなく、当該自然景観資源のコード番号を付す。いずれの場合も、対照番号の末尾に”M”を付す。)

陸景であって上記の類型及び自然景観資源要素に該当しないもの



地震、火山活動、地滑り、山崩れ等しばしば災害を伴うような突発的な自然現象によって江戸時代以降に形成された地形で、成因及び形成された時期が明らかなもの
(例)
江ノ息のベンチ 
震生湖(神奈川)




自然景観資源として特に際立った地形に限る。



全部(地形要素の種類及び規模の大小にかかわらす調査する。)











成因


成立年代


類似する自然景観資源要素の例を参考に、対象となる地形の特性を示す項目につき調査する。


地震、火山活動、地滑り、山崩れ等当該地形の生成の原因となった自然現象の具体的名称を記載する。
(例)「○○山噴火」「△△地震」
 当該地形の成立した年月または、上記の自然現象の発生した 年月を資料等に基づき記載する。

 このほか、当該地形の特性を示す項目につき、調査する。
「A5その他」と同じ