2.1.1植生調査

●調査の目的
 全国の植生現況をより詳細に把握するとともに、現存植生図(1/5万)を全国的に整備し
 ようとするもの。
調査実施者
 調査は都道府県に委託して実施した。
調査対象地域
 第2回調査で調査が行われなかった地域(国土の約2分の1の地域)を対象とした 。
 ただし、今回の調査をもって全国にわたる調査が完了したので、「標準地域メッシュ・
 システム」(昭48.行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュ及び標準
 地域メッシュコード」)による第3次地域区画(「基準地域メッシュ」または「3次メ
 ッシュ」ともいう。約1km×lkm)を用いての数値情報は第2回調査結果(昭和54年度
 実施)とあわせて、全国的なしベルで整備された。
調査実施期間
 昭和58年度から61年度の4ヵ年。
調査内容
 植生の状況を調査し、「植生調査票」(資料2-1-1)を作成するとともに、縮尺5
 万分の1の『現存植生図』を作成した。
調査方法
 環境庁から委託をうけた各部道府県において、植物生態学、植物社会学などの専門家が、
 既存資料を参考にしながら現地において調査を実施した。調査に参画した専門家は、第
 2回、第3回合わせて延べおよそ1、000人にのぼる。
全国集計(とりまとめ)の概要
 全国の植生図を3次メッシュ単位で小円選択法(メッシュ中央部の5mmの測定円内で優
 占する群落を読み取る)により群落コード化するとともに、これらを用いて、全国植生
 図、主要群落の全国分布図等の図化や植生区分、植生自然度別の集計等を行い、全国的
 な視点からわが国の植生の状況を把握し、その結果を『植生調査報告書(全国版)』に
 とりまとめた。