ご協力ありがとうございました。


 みんなで作った「生きもの地図」ができました。「緑のたより No.2」としてお届けします。1キロメッシュ単位で、しかもおおぜいの参加でこのような「生きもの地図」をつくったことは、例を見ない画期的なことです。あなたをはじめ、ご参加いただいた皆さんのご協力の賜です。ありがとうございました。
 小さな地図しかお届けできませんが、打たれている点の一つひとつには、調査に参加した皆さんのいろいろな思い出が秘められているはずです。ごらんいただきながら、昨年の調査を振り返ってみて下さい。また、1年間だけに終わらせることなく、今後も生きものたちの様子を見つめ続けていただければと思います。

調査協力者は10万人をこえました。
 調査への参加申込件数は、個人、グループ合わせて32,282件であったことは前にもお知らせしましたが、実際に調査に協力して下さった方はどれくらいいたでしょうか。アンケートの結果をまとめたのが下の表ですが、これをもとに、アンケートにお答えいただけなかった方の分も含めた全体を推計すると10万人をこえました。昭和59年春から冬にかけて、北海道宗谷岬から沖縄県波照間島まで、実に20万をこえる眼が、身のまわりの自然を見つめていたわけです。
 また、参加者の年齢構成をみたのが右のグラフです。30代が多いのは団塊の世代、幼稚園や小学生のお子さんと調査されたお父さん、お母さんでしょうか。全国の年齢構成とくらべると50代、60代が目だっています。熟年パワーの健在ぶりがうかがえます。

調査協力者数(アンケート回答者のみ)

参加のしかた 個人で 家族で 友達と 学校で 団体で その他
調査協力者数 14,934 6,088 2,445 19,720 34,320 254 77,761

参加者の年齢構成(アンケート回答者のみ)


寄せられたデータ数は、190万。
 皆さんから寄せられた調査票は、動物138,123枚、植物135,235枚、合わせて273,358枚ありました。タテに一枚ずつ並べると50kmにもなります。それら調査票につけられていた「○」の数は、動物1,153,056個、植物が743,837個、合わせて1,896,893個でした。これらの一つひとつが大切な情報としてコンピュータに入力され、「生きもの地図」がつくられました。

たくさんのお便り
 「意気込んで申し込んだのに少ししかできなくてすみません。次回は必らず頑張ります。」こんなありがたいお便りが沢山ありました。この調査は、もともと「折にふれて見かけた生きもの」について報告いただくものでした。しかし、皆さんがそれ以上の気持で取り組んでいただいたようすがよくわかります。ありがとうございました。
 調査の期間中を通じ、大ぜいの方からお便りがありました。必要な場合はできるだけ返事を差し上げるようにしましたが、大多数の方にはそのままになっています。勝手ながらこの「みどりのたよりNo.2」を返事に代えさせていただきたいと思います。
 さて、2,000通をゆうに超えるお便り。内容の主なもの、「今まで何気なく見ていた身の回りの自然を注意して見るようになった」、「家族で調べたが、共通の話題ができて対話が増えた」、「定年退職後の生きがいになった」。同封物多数。写真、8ミリフィルム、綿密な観察記録、テープ、標本、同好会会報、ビール券などなど。質問も多数。答えられなかったもの、「木になったままの状態で渋柿の渋を抜く方法は?」

 

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