資  料  編

資料編1 第2回自然環境保全基礎調査検討会

1 第2回自然環境保全基礎調査検討会の組織と役割

 第2回自然環境保全基礎調査を実施するにあたり,昭和51年度より学識経験者で構成される調査検討会,同分科会が組織された。

 調査検討会においては,調査項目,方法等の骨子及びとりまとめの基本方針が,検討された。また,動物分科会,哺乳類分科会においては,動物分布調査(哺乳類)要綱及びとりまとめの実施要領等が検討された。

2 第2回自然環境保全基礎調査検討会組織図

3 第2回自然環境保全基礎調査検討会名簿

     氏   名  専門分野      所     属

座 長 宝 月 欣 二 植物生態学 玉川大学農学部教授

    有 賀 祐 勝 植物生態学 東京水産大学助教授

    池 田 真次郎 動物生態学 (財)世界野生生物基金日本委員会理事

    今 泉 吉 典 動物分類学 前国立科学博物館動物研究部長

    奥 富   清 植物生態学 東京農工大学農学部教授

    北 沢 右 三 動物生態学 九州産業医科大学教授

    北 森 良 介 海洋生物学 前農林水産省海区水産研究所水質部汚濁対策研究室長

    佐 々   学 環境生物学 前国立公害研究所長

    佐 藤 大 郎 林   学 (財)日本野生生物研究センター理事長

    高 井 康 雄 土 壌 学 東京大学農学部教授

    田 崎 忠 良 植物生態学 東邦大学理学部教授

    中 島   厳 航 測 学 農林水産省林業試験場経営部経営第2科長

    沼 田   真 植物生態学 千葉大学理学部教授

    半 谷 高 久 地球化学  東京都立大学理学部教授

    吉 田 能 久 陸水生物学 農林水産省東海区水産研究所陸水部主任研究官

    宮 脇   昭 植物生態学 横浜国立大学環境科学研究センター教授

    村 田 吉 男 作 物 学 東京大学農学部教授

    門 司 正 三 植物生態学 東京農業大学教授

    山 本 護太郎 海 洋 学 東海大学海洋学部教授

    吉 川 虎 雄 自然地理学 東京大学理学部教授

      20 名

4 動物分科会名簿

     氏   名     所      属

座 長 今 泉 吉 典 前国立科学博物館動物研究部長

    朝比奈 正二郎 前国立予防衛生研究衛生昆虫部長

    池 田 真次郎 (財)世界野生生物基金日本委員会理事

    上 野 俊 一 国立科学博物館動物第一研究室長

    北 沢 右 三 九州産業医科大学教授

5 哺乳類分科会名簿

     氏   名     所      属

    丸 山 直 樹 東京農工大学農学部助手

    古 林 賢 恒 東京農工大学農学部助手

    岩 野 泰 三 (財)日本野生生物研究センター主任研究員

資料編2 哺乳類専門委員会および情報処理委員会名簿

    朝 日   稔  兵庫医科大学教授

    阿 部   永  北海道大学農学部助教授

    阿 部   學* 農林水産省林業試験場鳥獣第一研究室長

    伊 藤 健 雄  山形大学教育学部助教授

    小 野 勇 一  九州大学理学部教授

    角 張 嘉 孝  東京大学農学部助手

    鳥 居 春 己  静岡県林業試験場技師

    花 井 正 光* 文化庁記念物課

    平 田 貞 雄  弘前大学教育学部教授

    古 林 賢 恒  東京農工大学農学部助手

    古 屋 義 男  高知女子大学教授

    前 川 慎 悟  和歌山県立海南高校教諭

    丸 山 直 樹* 東京農工大学農学部助手

    宮 尾 嶽 雄  愛知学院大学歯学部教授

    渡 辺 弘 之  京都大学農学部附属演習林講師

    (*は検討委員兼務)

資料編3 第2回自然環境保全基礎調査動物分布調査
(哺乳類)集計・整理作業実施要領

1 業務の目的

 第2回自然環境保全基礎調査要綱に基づき実施された動物分布調査(哺乳類)について,関連情報処理作業により作成された磁気テープ等の資料を利用し,各種の集計や分析を行い,我が国における中・大型哺乳類8種の分布現況や分布域の変動,分布構造の把握,分布様式の解明を行い,野生生物保護管理上の有効な基礎資料とする。

2 業務実施者及び業務実施場所

 この業務は国が財団法人日本野生生物研究センターに委託して実施するものとし,業務の実施場所は主として同センター内とする。

3 業務の内容

(1)準備作業

 集計・整理・分析を行うに当り次の作業を行う。

 ア 既存資料の収集,整理

 イ 既存MT(国土数値情報,気象情報MT等)の選別

 ウ 哺乳類関連情報MTの再編集

(2)哺乳類の分布に関する集計・整理及び分析

 次に示す事項を明らかにするため,プログラムの開発,集計及び分析を行う。

 ア 分布現況の把握

 分布現況を把握するため従来の5倍地域メッシュよりさらに小さい単位(標準地域メッシュ)で次に示す項目について集計を行う(県別,地方別,全国集計)。

  1 生息区画数

  2 絶滅区画数

  3 繁殖区画数

  4 繁殖区画―絶滅区画

 イ 分布域の変動の把握

 年代ごとに生息メッシュ数(標準メッシュ)を集計し,分布域の変動傾向を明らかにするとともに,その要因を明らかにすることを試みる。

 ウ 分布構造の把握

 ニホンザルにおける群れ生息区画と少数個体出現区画,ニホンジカにおける周年生息区画と一時的季節的出現区画の関係等を標準メッシュ単位で集計・分析し,分布構造の解明を試みる。

 エ 分布様式の解明

 54年度に作成された1/250万全国図により,種別の全国レベルの分布様式を把握するとともに,磁気テープに収納されたデータの打出しにより小地域レベルの分布様式を把握し,そのような分布様式をもたらした要因の分析を試みる。

 オ 中・大型哺乳動物相からみた地域の多様性の把握

 特定の地域の中,大型哺乳動物相の多様性を把握するため集計を行う(県別,地方別,流域別,その他地形分類別)。

4 我が国における中・大型哺乳類の分布状況,生息状況及び保護,管理に関する問題点の検討

 上記作業による成果等に基づき,中・大型哺乳類の分布状況,生息状況及び保護,管理に関する間題について検討する。

5 業務の実施方法

(1)専門委員会の設置

 受託者はこの業務の実施にあたり,専門家による委員会を設け,有効かつ適切な情報処理や分析の手法等について検討するとともに,分布状況,生息状況,保護管理に関する問題等についての考察に当り示唆を受けるものとする。

(2)作業の進捗状況の報告

 受託者は作業の進捗状況を定期的に(月1度程度)環境庁担当官に報告するとともに,各工程の終了時には作業に支障のない範囲で,その成果品を提示し,確認及び心要な指示を受けるものとする。

6 業務の実施期間

 この業務は昭和55年3月31日までの間に行うものとする。

7 報   告

 受託者は業務の結果を次によりとりまとめ,昭和55年3月31日までに支出負担行為担当官環境庁自然保護局長あて提出するものとする。

(1)報告書 200部(別紙要領による)

(2)哺乳類関連情報ファイル1式 

 (作業段階で作成したMTも含む)

(3)プルーフリスト 1式

 

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