本報告書は環境庁の委託により財団法人日本野生生物研究センターが実施した「第2回自然環境保全基礎調査哺乳類関連情報処理作業」の一環として作成されたものである。

 昭和53年度実施された第2回自然環境保全基礎調査哺乳類分布調査は調査回答者総数44,853名,情報総数20万におよぶ規模の大きなものであっただけに,本年度はその情報処理に事業の大半をついやした。

 したがって本報告書も情報処理作業についての項目を中心に構成し,調査結果の考察に関しては,今年度作成した分布図および既存の知見をもとに考察しただけにとどめ,集計解析,要因分析は昭和55年度以降に実施する。

 しかし今年度事業結果だけからも多くの新しい知見が得られており,今後の集計解析,要因分析に期待するところは極めて大きい。

 なお本事業は次のメンバーによって実行された。

<総 括 委 員>

   朝 日   稔    兵庫医科大学教授

   阿 部   永    北海道大学農学部教授

  *阿 部   學    農林水産省林業試験場鳥獣第一研究室長

   伊 藤 健 雄    山形大学教育学部助教授

   小 野 勇 一    九州大学理学部教授

  *角 張 嘉 孝    東京大学農学部助手

   鳥 居 春 巳    静岡県林業試験場技師

   花 井 正 光    白山自然保護センター(現在文化庁記念物課)

   平 田 貞 雄    弘前大学教育学部教授

  *古 林 賢 恒    東京農工大学農学部助手

   古 屋 義 男    高知女子大学教授

   前 川 慎 吾    和歌山県立海南高校教諭

  *丸 山 直 樹    東京農工大学農学部助手

   宮 尾 嶽 雄    愛知学院大学歯学部教授

   渡 辺 弘 之    京都大学農学部附属演習林講師

   (*は情報処理検討委員兼務)

<研究スタッフ>

   岩 野 泰 三    野 崎 英 吉

   上 原 重 男    福 田 史 夫

   小金沢 正 昭    山 瀬 一 裕

   千 石 正 一

   竹 島 いつみ

 忙しい中多くの時間をさいていただいた委員の方々に改めて謝意を表する。また再アンケートに協力していただいた各地の小中高等学校関係者各位,調査票の処理作業をはじめとする莫大な作業を献身的に進めた諸氏に深く感謝の意を表する次第である。

   昭和55年3月

財団法人 日本野生生物研究センター

理 事 長   佐  藤  大七郎

 

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