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自然系調査研究機関連絡会議(NORNAC)

これまでの連絡会議開催の様子・調査研究・活動事例発表会要旨

     第 19 回自然系調査研究機関連絡会議(NORNAC19)を開催しました。
                            (平成28年10月27日、28日)

 第 19 回自然系調査研究機関連絡会議(NORNAC19)を静岡県環境衛生科学研究所とふじのくに地球環境史ミュージアムを開催機関として静岡県静岡市において開催しました。

 1日目のもくせい会館(静岡県職員会館)で開催された調査研究・活動事例発表会では、全国の構成機関や地方自治体の自然環境行政担当者のほか、地元の方々など 80名ほどの参加があり、発表された調査研究結果などについて意見交換が行われました。「自然系における温暖化影響と適応策」とするテーマセッションでは、「温暖化に伴う虫たちの変化」と題して農業環境技術研究所名誉研究員の桐原圭治博士にご講演をいただいたほか、「生物多様性分野における気候変動への適応と調査研究への期待」として環境省自然環境計画課から、「白山におけるクロユリ生育地の雪どけ時期と開花時期の年変化」について石川県白山自然保護センターからご講演いただくなど、気候変動への適応についてご紹介いただきました。 このほか口頭発表やポスター発表では、静岡県による南アルプス高山帯の昆虫相調査や千葉県の房総の山のフィールド・ミュージアム事業での取り組みについてなど、地方自治体による様々な調査研究活動や生物多様性に関する普及啓発活動の取り組み事例、外来生物の生息状況等について、NORNAC 構成機関及び関係機関 21 団体から 29 題の調査研究結果の発表がありました。

 2日目のふじのくに地球環境史ミュージアムにおいて開催されたNORNAC構成機関による連絡会議では、NORNAC構成機関のほか地方自治体の自然環境行政担当者等の53名が出席しました。新たに茨城県生物多様性センター、茨城県霞ヶ浦環境科学センター、東京都環境科学研究所、滋賀県立琵琶湖博物館、愛媛県総合科学博物館、長崎県環境保健研究センターの 6 機関の加入が認められ、NORNAC の構成機関は 52 機関となりました。このほか開催機関から地域の話題提供として、ふじのくに地球環境史ミュージアムから「静岡県の魚類相:現状と課題」と静岡県環境衛生科学研究所から「富士山からの恵み~駿河湾海底湧水発見~」、「ストロンチウム安定同位体比によるワサビ産地判別の可能性」の3つの話題について紹介があり、静岡ならではの近年の知見を知ることができました。

 連絡会議終了後、今年 3 月にオープンしたふじのくに地球環境史ミュージアムの館内見学会が行われました。廃校になった高等学校の校舎をリニューアルして造られた博物館で、地球環境史という博物館の名の通り、地球と人の歴史の中で、地域の自然環境がどのように作られてきたかを大きなテーマとして紹介しています。学芸員の方から説明を受けながら見学することにより、地域の歴史とその中で形作られてきた自然環境を考えながら学べる施設になっていました。

 来年の第 20 回自然系調査研究機関連絡会議(NORNAC20)は、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターと滋賀県立琵琶湖博物館を開催地機関として行う予定です。来年も多数のご来場いただきますようお願いいたします。

調査研究・活動事例発表会要旨はこちら(PDFファイル:1.2MB)をご覧下さい。
また、ポスター発表の一部のポスターはこちらからご覧になれます。


調査研究・活動事例発表会


連絡会議


ふじのくに地球環境史ミュージアムの館内見学1


館内見学2

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