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長期生態観測とモニタリングサイト1000

とんぼ日本の国土は、亜寒帯から亜熱帯にまたがる大小の島々からなり、そこには屈曲に富んだ海岸線と起伏の多い山岳など、変化に富んだ地形や、各地の気候風土に育まれた多様な動植物相が見られます。
このような、日本列島の多様な生態系のそれぞれについて、環境省では全国にわたって1000か所程度のモニタリングサイトを設置し、基礎的な環境情報の収集を長期にわたって継続して、日本の自然環境の質的・量的な劣化を早期に把握します
モニタリングサイト1000を通じ、日本の長期生態系観測態勢が整いました。

地域の専門家をはじめ、多くの方々に参加いただきます

モニタリングサイト1000ネットワーク長期にわたって調査を継続させるためには、何よりもまず、調査の担い手としての多くの方々の参加、協力が必要です。
環境省生物多様性センターでは、自然環境の調査や野生生物の保全に関わっている各種団体を通じて、大学、研究機関、専門家、地域のNPO、ボランティアなどの方々に呼びかけ、モニタリングサイト1000を推進するためのネットワークを構築します。これまでに、7つの調査団体を含め総勢約6,000名の方々の協力を得て、調査が進められています(平成17年度末現在)。

モニタリングサイトを全国に配置します

生態多様性保全のための国土区分変化の動向を全国規模で把握するため、各種の地域区分を用いて、国土全体にわたってモニタリングサイトを配置します。
環境省では、日本の陸域における自然環境を気象や地形の違いにより10区域に区分し、それぞれの特徴を整理しています(生物多様性保全のための国土区分)。
モニタリングサイト1000では、このような区分を考慮しながら、全国にわたってバランス良くモニタリングサイトを配置します。

生態系タイプごとにサイトを設置します

日本のさまざまな生態系の動向を把握するため、各地に見られる生態系タイプごとにモニタリングサイトを設置します。
自然性の高い森林、多様な在来生物が生息する里地里山、人為改変が進められてきた河川、湖沼、海岸、豊かな生物相を育む干潟・藻場・サンゴ礁など、それぞれの生態系タイプの特性を踏まえて調査サイトを設置し、各タイプごとの調査手法によるモニタリングを継続します。また、鳥類を指標種として取り上げ、いくつかの生態系を横断的にカバーします。

情報をすみやかに公開・提供します

とらえた自然環境の変化を有効な保全対策につなげていくためには、何よりもまず収集された情報をすみやかに公開し、関係者はもちろん、多くの人々がその事実を理解することが重要です。
重大な変化や危機的な状況がとらえられても、それが共有されず、必要な対応がとられないまま見過ごされてしまっては、モニタリングの意義が失われます。
モニタリングサイト1000では、専用のサーバとデータベースシステムを用意し、調査実施者の方々の協力も得て、すみやかなデータ収集と情報提供をすすめます。