藻場調査

トピックス

調査項目と内容

現地調査主体:研究者

■調査者・専門家へのインタビュー

<藻場> 調査内容 調査頻度 調査結果の概要
方形枠調査 海藻類の種類や被度等 毎年(5年に一度詳細調査) 藻場の動態を把握。薩摩長島サイトにて、藻食魚介類の食害等による藻場の消失を確認。
ライン調査 種類や被度を広く記録

■詳しくはマニュアル・動画マニュアルをご覧下さい。

分かってきたこと

地震がもたらした藻場の変化

宮城県志津川湾の藻場では、2008年からモニタリングを開始しました。2011年に発生した東北地方太平洋沖地震を境に、沖側の永久方形枠のアラメ群落はゆっくり衰退してゆき、2014年には消失しました。代わりに、調査箇所の周囲ではアラメ群落がより岸側にシフトした変化が見られたことから、2014年に新たに永久方形枠を設置してモニタリングを続けています。

志津川サイトにおける定点モニタリングしていたアラメの消失の写真

写真. 志津川サイトにおける定点モニタリングしていたアラメの消失
写真提供(2008:坂西芳彦、2011:坂西芳彦/田中次郎/青木優和、2013:坂西芳彦/田中次郎、2014:青木優和)

アラメが優占する林冠部の平均被度の経年変化のグラフ

図. アラメが優占する林冠部の平均被度の経年変化

縦軸は平均被度、横軸は調査年(08:2008年)を示します。2008年に設置した3つの方形枠(A、B、C)の平均被度と調査年に負の相関が認められました(r = -0.95、 p < 0.01)。なお、平均被度は、全永久方形枠の林冠部植生の被度を基に平均値を算出しました。

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■その他分かってきたことは、分かってきたこと一覧をご参照下さい。

施策への活用

  • ・重要海域及び重要湿地選定の検討
  • ・ラムサール条約湿地指定の検討(志津川)
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  • ■詳しくは施策への活用一覧をご参照下さい。

調査結果へのリンク