モニタリングサイト1000とは
平成14年3月、わが国の生物多様性保全の基本的な考え方や計画を示した新・生物多様性国家戦略が策定されました。このなかで、今後5年間の計画期間に着手・推進すべき7つの提案(絶滅の防止、自然の再生、移入種対策など)が示されています。その1つとして、より質の高い自然環境データを継続的に収集・蓄積する「モニタリングサイト1000 (重要生態系監視地域モニタリング推進事業)」があげられています。 長期にわたる継続的なモニタリングで得られたデータを分析することにより、生物種の減少など、自然環境の移り変わりをいち早く捉え、迅速かつ適切な保全対策につなげることができます。 生物多様性センターでは、平成15(2003)年から、この「モニタリングサイト1000」に着手し、枠組みの検討や調査サイトの設定等を進めてきました。
調査サイトの設置とデータ収集体制
・ 我が国の主な生態系タイプ毎の動向を把握するため、森林・草原、里地里山、湖沼・湿地、サンゴ礁、沿岸域(磯、干潟、藻場、アマモ場)などの生態系ごとに、全国的な地域区分を考慮しながら、順次調査サイトを配置します。 ・ 全国1000箇所程度を目安として調査サイトを設置し、生物多様性に関わる研究者や地域の専門家、NPO等とネットワークを構築し、その協力による継続的な長期にわたるデータ収集を行います。 ・ 関係者との間に情報の収集提供システムを構築することにより、収集する情報の精度を保つとともに、迅速な情報の収集及び利用を進めます。
調査成果の蓄積と活用
・ 収集された情報は生物多様性センターにおいて蓄積・管理し、逐次公開するとともに5年ごとに総合解析を行う予定です。
・ 解析結果は、ホームページ等を通じて広く公開します。これにより、国はもちろん、自治体、NPO団体、研究者、学校など、幅広く活用されることを期待しています。
モニタリングサイト1000パンフレット 〜100年の自然の移り変わりをみつめよう〜 平成18年7月発行
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【P2〜P8】[PDF 2,555KB] |
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目 次 |
・自然環境の変化と長期生態観測 (P2,3) |
・長期生態観測とモニタリングサイト1000 (P4,5) |
・期待される成果(P6,7) |
・モニタリングサイト一覧 (P8) |
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【表紙(P1)】 |
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