生物多様性センター

藻場調査の概要

 基礎調査の藻場調査は、自然環境保全施策の推進等において重要な資料となる藻場分布図を全国的に整備、全国の藻場分布の現況を把握することを目的としています。
 藻場調査は、これまでに第2回、第4回、第5回、第6回、第7回の各基礎調査で実施してきました。第2回藻場調査では、全国の水深20m以浅の沿岸域において、面積1ha以上の藻場の位置、面積、環境の状況等を調査しました。第4回藻場調査では、当時の最新の藻場分布状況等を把握し、第5回藻場調査では、既存資料や聞き取りを行い、当時の最新の海藻・海草群落の位置、面積等を確認しています。第6回・第7回の藻場調査では、第5回藻場調査までとは異なり、全国的な調査は行わず、全国約130か所の藻場で潜水調査等を行い、出現種などを記録しています。
 第5回藻場調査以降、藻場分布図の全面更新を20年間以上実施していないこと、また、洋上風力発電所の設置に伴う環境影響評価や海域の自然環境保全施策の基礎資料としての全国的な藻場分布図更新への要望が高まったことを受け、2018年度から3ヶ年で藻場分布図の作成及び藻場分布情報の整備を行いました。

藻場調査の概要
藻場調査の概要