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4. 調参加者のみなさんからのお手紙

参加者のみなさんからお寄せいただいたお手紙の中から、いくつかご紹介させていただきます。
 これらの他にも、貴重なデータを含んだ数多くのお手紙をいただきました。本当にありがとうございました。


■地方の呼び名

・香川県高松市ではひっつきむしのことを「どろぼう」といいます。(香川県 間嶋さん)

・私たちはひっつきむしのことを「こじき」と呼んでいます。(岐阜県 栗本さん)


■調査の想い出

・自宅は東京都練馬区です。つい2,3年前までは空き地には草が茂り、オナモミやイノコズチも目に付きました。しかし、最近は宅地やワンルームマンションになったり、柵でかこわれたりしてあまり調査ができませんでした。こうしてみると、外来種が多くなって、子どもの頃のひっつきむしとは異なっているように思いました。(東京都 秋山さん)

・いくつかのひっつきむしを採集して、箱に入れ、ベランダの棚においたところ、突風になり、空になってしまいました。今年は失礼するつもりでしたが、10月初め頃、飼い猫が体につけてきたアメリカセンダングサの実を送ります。(神奈川県 阿部さん)

・子供も昨年からくらべて自然に目を向ける時間がふえたように思います。また来年もぜひこのような調査があれば参加したいです。親子、祖父母も参加して子供にかえったように楽しんでいました。3世代ふれあいの時間をもてたこともすごい収穫だったと思います。(石川県 楯岡さん)

・秋に庭に来た野良猫が顔や体にイノコズチをたくさんつけていたので思わず笑ってしまいました。(東京都 山口さん)


■団体での調査

・生物部ということで申し込みをしていますが、調査は、生物部員に限らず、一般生徒にも呼びかけました。本校は中野区の住宅地にあって、生徒も都会育ちのせいか、関心もいまひとつで、身近な場所ではなかなか見つからなかったようです。ユニークだったのは、自分の飼いネコの毛にくっついてきた種を持ってきたケースです。そんな発想を予め生徒に伝えておけば、もう少し反応があったかもしれません。(東京都 長谷川さん)

・私は実施中の「身近な生きもの調査」に団体として参加しています。(愛知県 鈴木さん)

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  みなさんによって集められたひっつきむしはとても貴重なもので、標本から得られた様々な調査結果は1996年の身近な自然のありさまを教えてくれます。

 しかし、調査によって得られたものはそれだけではありません。標本とともに大事な記録は、みなさんが歩いて得られた体験だと思います。

 今回の調査結果とみなさんの体験を、これからの継続的な観察の土台として下さい。毎年秋にはひっつきむしにも心を留めて身の回りの自然の変化を見続けていただきたいと思います。


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