2001.06.21
 
 
読売ジュニアプレスによる取材がありました
                







 
今回も全長5キロメートルの中野山のハイキングコースを歩きながら、春の調査対象種になっているタンポポや黄色い花を観察し、明るい春の山を満喫しました。このコースは、雑木林と植林地が混在した豊かな森で、タンポポはもちろんタチツボスミレなどのスミレ類が20種以上も生育し、トビ、ムササビ、フクロウなどの生きものたちの生活の場ともなっています。


観察会へ出発!

ゆるやかな坂をリュックサックをゆらしながら、元気に子どもたちは登っていきました。
 道々に咲いている植物の名前を教えてくれるのは小学校の教頭先生である山口一郎さん。今では珍しくなった在来タンポポの群落を観察しながら、総苞片の違いを説明してくれました。ニガナ、ウマノアシガタ、ヤマブキ、クサノオウ、ミツバツチグリなど、タンポポ以外の調査対象種も、ところどころで鮮やかに存在を主張しています。


 鳥にくわしいのは高等学校の先生の北原健夫さんです。林のなかの野鳥のさえずりを聞いて、これはシジュウガラ、メジロ、ウグイスだよと教えてくれます。中盤では、沢に入ってカエルやカニをつかまえたり、鳥の巣箱から顔をしたムササビを見つけたり発見の連続でした。



たっぷり3時間は歩いた観察会でしたが、反省会では「また来たい!!」の大合唱で、「今晩ムササビを見に行こう」との疲れ知らずのリクエストまで出ました。
 この観察会の取材記事は5月27日の読売新聞日曜日版に掲載されました。
 都市化が進むなかですが、よく見れば身近なところに自然は残っています。今週末、あなたも近くの林を歩いてみませんか?
取材班がやって来た
 
 4月22日の日曜日、「読売ジュニアプレス」による「身近な生きもの調査2001」の取材がありました。
 読売ジュニアプレスの取材陣は、小学校5年生から高校2年生までの女の子が4名。今回、取材対象になったのは、神奈川県津久井町の子ども育成会が中心になって作られた「わくわく探検隊」という小学生のグループです。この探検隊では年に数回、津久井町の身近な林である中野山で、子どもたちに身近な自然に親しんでもらおうと、観察会を開いています。
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写真:財団法人 自然環境研究センター 提供