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日本の自然保護地域
十和田八幡平国立公園の概要
1.概 要
 本公園は、北部の十和田・八甲田地域、南部の八幡平地域に大きく分けられる。
 十和田・八甲田地域においては、1200〜1500m級の山岳20座を越える南・北の八甲田連峰と少なくとも3度の大噴火と2度の陥没という複雑な過程を辿ってできた大型の2重カルデラ湖の十和田湖が主要な景観を構成する。
 一方、八幡平地域においては、最高峰の岩手山(2041m)をはじめ、焼山(やけやま)・八幡平・乳頭(にゅうとう)山・駒ヶ岳など1200〜1600m級のなだらかな火山が主体をなし、山麓に広がる火山性高原と相俟って主要な景観を構成する。また、噴気・噴湯などの火山現象も各地に見られ、「火山の博物館」と呼ばれている。
 植生は1000m前後を境に下部はブナを主体とする落葉広葉樹林が広がり、上部はアオモリトドマツを主体とする亜高山性針葉樹林、最上部には高山植物帯が見られる。高緯度の駒ヶ岳や岩手山ではコマクサ・エゾツツジ等高山植物が豊富である。また、八甲田山や八幡平では湿原植生や雪田植生が発達している。豊かな植生によりツキノワグマ・カモシカ等の大型哺乳類やイヌワシ・クマゲラ等の鳥類など数多くの野生動物が生息している。
 利用形態は十和田湖や奥入瀬(おいらせ)渓流をはじめとする景勝地の観光、八甲田・八幡平での登山・山スキー、酸ケ湯(すかゆ)・猿倉・蔦(つた)・玉川・後生掛(ごしょがけ)・蒸ノ湯(ふけのゆ)・藤七(とうしち)・乳頭等での温泉保養が中心であり、また、東北自動車道の開通等のアクセスの改善により近年利用者は増加傾向にある。
 
<代表的な利用拠点・興味地点>
(1) 奥 入 瀬 渓 流 :十和田湖唯一の流出河川で子ノ口(ねのくち)から焼山へ流下する約14km区間に、柱状節理の岩壁や渓畔林に囲まれた見事な渓流美を見せる。
(2) 十 和 田 湖 :十和田火山の活動により造られた二重カルデラ湖(面積約6000ha)で、子ノ口から休屋へ遊覧船が就航する。
(3)アスピーテライン:八幡平頂上付近を通過し、岩手・秋田両県を結ぶ主要観光道路である。
(4) 国 民 休 暇 村 :岩手山麓(網張)と田沢湖高原(乳頭)に整備されている。
 
2.経 緯
 昭和11年2月 1日 十和田国立公園として指定
 昭和31年7月10日 八幡平地域を追加指定し、十和田八幡平国立公園と名称変更
 昭和55年3月14日 十和田・八甲田地域再検討
 昭和62年3月30日 十和田・八甲田地域第一次点検
 
3.面 積 単位:ha(%)   
 (1) 地域地区別
特 保
第1種
第2種
第3種
小 計
普 通
合 計
13,368
(15.7)
17,589
(20.6)
23,756
(27.8)
26,620
(31.2)
81,333
(95.2)
4,076
(4.8)
85,409
(100.0)

 
 (2) 土地所有別
国有地
公有地
民有地
合 計
79,374
(92.9)
1,163
(1.4)
4,872
(5.7)
85,409
(100.0)

  
4.関係市町村
 青森県:青森市、黒石市、南津軽郡(平賀(ひらか)町)、上北郡(十和田湖町)
 岩手県:岩手郡(雫石町、西根町、滝沢村、松尾村)、
      二戸(にのへ)郡(安代(あしろ)町)
 秋田県:鹿角(かづの)市、鹿角郡(小坂(こさか)町)、
      仙北(せんぼく)郡(田沢湖町)
 
5.年間利用者数
 約1,040万人(平成8年)

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