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日本の自然保護地域
阿蘇くじゅう国立公園の概要
1.概 要
 本公園は、九州のほぼ中央に位置し、熊本県の阿蘇地域と大分県のくじゅう地域に大別される。阿蘇地域は中岳・高岳・根子岳・杵島岳・烏帽子岳(いわゆる阿蘇五岳)からなる中央火口丘を、東西約18km・南北約25km・周囲約128km・カルデラ壁高300〜500mの外輪山が取り囲む世界最大級のカルデラを中心とする地域である。広大な草原は火入れ・放牧・採草の人為により維持されている景観であるが、氷河時代に渡来した中国大陸の遺存種など稀少な植物も見られる。くじゅう地域は阿蘇地域の北東部に連なる久住山を主峰とするくじゅう火山群と山麓に広がる久住高原・飯田高原、さらに別府市後背地に位置する由布岳・鶴見岳からなる地域である。火山及び草原景観の他、原生林や湖沼湿原等の多様な景観に恵まれている。
 本公園は長崎・熊本・大分を結ぶ九州観光ルートに位置し、やまなみハイウェーなど道路がよく整備されており、利用形態はドライブ・登山・温泉保養・スポーツなど多様である。
 
<代表的な利用拠点>
〇菊池渓谷;新緑紅葉が美しい落葉広葉樹等の原生林に覆われた渓谷。
〇草千里;浅い皿状の直径1kmの火口跡。2つの池の回りに赤牛の放牧が見られる。
〇大観峰;阿蘇五岳の涅槃像の寝姿が見られるなど、北外輪山にある阿蘇カルデラ随一の展望台。
〇仙酔峡;ミヤマキリシマの群生地として知られ、また阿蘇中央火口へのロープウェーが整備されている。
〇長者原;くじゅう火山群の登山基地。温泉保養の他、自然観察にも適している。
 
2.経 緯
 昭和 9年12月 4日 阿蘇国立公園として指定
 昭和28年 9月 1日 大分県由布(ゆふ)岳・鶴見岳・高崎山一帯の区域拡張
 昭和31年 5月 1日 高崎山一帯を瀬戸内海国立公園へ振替
 昭和40年 3月25日 九州横断道路沿線の区域変更
 昭和54年12月14日 阿蘇地域(熊本県)の再検討
 昭和56年12月14日 くじゅう地域(旧:九重(ここのえ)・由布鶴見地域)(大分県)の再検討
 昭和61年 9月10日 第1次点検・名称変更(阿蘇→阿蘇くじゅう)
 平成 7年12月12日 第2次点検
 
3.面 積 単位;ha(%)
 (1)地域地区別
特 保
第1種
第2種
第3種
小 計
普 通
合 計
1,997
(2.7)
4,377
(6.0)
13,903
(19.1)
15,375
(21.2)
35,652
(49.1)
37,026
(50.9)
72,678
(100.0)

 
 (2)土地所有別
国有地
公有地
民有地
合 計
11,945
(16.4)
27,193
(37.4)
33,540
(46.1)
72,678
(100.0)


4.関係市町村
 熊本県:菊池市・菊池郡(旭志(きょくし)村・大津(おおづ)町)・
      阿蘇郡(一の宮町・阿蘇町・南小国(みなみおぐに)町・小国町・
      産山(うぶやま)村・波野(なみの)村・高森町・白水(はくすい)村・
      久木野(くきの)村・長陽(ちょうよう)村)
 大分県:別府市・大分郡(庄内町・湯布院町)・直入郡(久住(くじゅう)町・
      直入(なおいり)町)・玖珠(くす)郡(九重(ここのえ)町・玖珠町)
 
5.年間利用者数
 約2,137万人(平成8年)

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