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| 和名 | :アマミトゲネズミ |
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| 学名 | :Tokudaia osimensis osimensis (Abe, 1933) | |
| 原記載 | : | |
| 英名 | :Amami spiny rat | |
| 固有性 | :日本固有亜種(種全体として日本固有種) |
奄美大島と徳之島にのみ分布する固有亜種。奄美大島では1960年代までは広範囲で認められたが、1980年以降は島の中央部に限定されてきた。一方、徳之島では分布は北部と中央部に限定されている。奄美大島における本亜種の減少の一要因として、1950年代後半からの山地開発による大規模な皆伐が行われたことによる生息場所の減少が考えられる。さらに、ジャワマングース(Herpestes javanicus)やノイヌ、ノネコによる捕食も減少要因としてあげられよう。
背中は黒とオレンジ色を帯びた黄褐色、腹面は灰色がかった白色のネズミである。毛には3種類あり、先端は褐色が強いやわらかい上毛、先端は黒褐色で鋭く尖がり偏平でうすい黄褐色か灰色の針状毛(長さ約20mm・幅約1mm、口吻部と四肢を除く)、および先端は黒褐色で基部は黄褐色の差し毛(長さ30mmで背面のみ)が見られる。沖縄島産より体色の赤みが弱い。頭胴長89〜160mm、尾長61〜135mm、後足長24.5〜34mm,頭蓋基底全長31.2〜35.6mmであり沖縄島産よりやや小型である。
奄美大島と徳之島に分布。
普通は夜間に活動する。生息密度、寿命、社会構造は不明。繁殖期は10〜12月で1産仔数は1〜7である。食性は雑食性でイタジイの種子や昆虫を食べるが、山間の畑でサツマイモなどを食べることもある。常緑広葉樹(イタジイ)の自然林と二次林に生息し、その樹洞や根株にかくれる。ハブの攻撃を60cmを超えるジャンプによってさける行動を示し、またハブ毒に対する抵抗性が強い。染色体数は奄美大島産では2n=25で性染色体はオスではY染色体が見られず,メスでは1本のX染色体を欠くXO型である。徳之島産では2n=45で性染色体は同じくXO型である。
奄美大島での観察例は中央部以西に集中し、徳之島では中央部から北部の天城岳、および井之川岳の2地域に集中する。
分布情報:2次メッシュ数:4、3次メッシュ数:5(第4回自然環境保全基礎調査)
不明。
広葉樹の自然林と二次林に生息する。
生存を脅かしている原因として森林破壊(11)と捕食者の侵入(52)があげられる。奄美大島では1960年代までは広範囲で認められたが、1980年以降は島の中央部に限定されてきた。一方、徳之島では北部と中央部に限定される。奄美大島における本亜種の分布の減少の一要因として、1950年代後半から山地開発が行われ大規模な皆伐が行われたことがあげられよう。さらに、ジャワマングースやノイヌ、ノネコによる捕食も要因として考えられる。すなわち、奄美大島ではマングースは1979年頃にハブやネズミ対策として移入されたが、1990年代には分布が拡大し常緑広葉樹林に進出している。この動物は地上、地中、穴居生活の動物を探索し捕食するので、本亜種の生存にとって脅威となる。
染色体の研究や分子遺伝学的研究(mtDNAとrRNA)から、奄美大島と徳之島のトゲネズミは種分化していると考えられているが、形態学的な研究はまだない。この近縁種がスラウェシ島のネズミとされているが分類学的な検討は不十分であり,今後の学術的研究が必要である。
1972年に国の天然記念物に指定されている。
| 参考文献 |
| 1. | 阿部慎太郎・高槻義隆・半田ゆかり・和秀雄,1991.奄美大島におけるマングース(Herpestes sp.)の定着.哺乳類科学,31: 23-36. |
| 2. | 阿部余四男,1933.アマミトゲネズミに就いて.植物及動物,1: 936-942. |
| 3. | 服部正策,1995.奄美大島の固有の哺乳類.動く大地とその生物(東京大学コレクション II),pp.190-196.東京大学出版会,東京. |
| 4. | 石田健・杉村乾・山田文雄,1998.奄美大島の自然とその保全.生物科学,50: 55-64. |
| 5. | 三井興治,1983.アマミトゲネズミ.沖縄大百科事典(上),pp.95-96.沖縄タイムス社,那覇. |
| 6. | 中野康生・邑井良守,1996.奄美大島において,ノイヌが捕食したトゲネズミ及びケナガネズミ.哺乳類科学,36: 53-58. |
| 7. | 自然環境研究センター,1995.平成6年度生態系多様性地域調査(奄美諸島地区)報告書.自然環境研究センター,東京.108pp. |
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The Amami spiny rat (Tokudaia osimensis osimensis) is endemic to the Amami-oshima and Tokuno-shima islands, Ryukyu Islands. This subspecies was common on Amami-oshima till the 1960s, but the distiribution has become restricted to the central part of the island after 1980. On Tokuno-shima, the distribution is restricted to the northern and central parts. One of the reasons why their numbers have been decreasing is diminishing habitats by destroying forests. Also feral cats and dogs kill this subspecies as food. Furthermore, on Amami-oshima the introduced mongoose (Herpestes javanicus) is a very dangerous predator of this subspecies. |