ツシマヤマネコの保護増殖事業に関する経済価値評価

ツシマヤマネコ
評価対象  野生のツシマヤマネコの生息個体数を回復させることに対する支払意思を尋ねた。
 20年後の時点で野生のツシマヤマネコの生息数は現在よりも約40頭増加し、1980年代の生息数である約140頭まで回復させることに対する支払意思を尋ねた。
区分 国内
場所 長崎県(対馬)
評価年 2014年
評価の実施者 環境省
評価に至った
経緯
  • 長崎県の対馬にのみ生息するツシマヤマネコは、環境省のレッドリストにおいて、絶滅危惧種の中でも最も絶滅の危険度が高い生きものを対象とした分類である「絶滅危惧IA類(CR)」に指定されている。
  • ツシマヤマネコは現在、野生の生息数が100頭弱と推測されている。生息数が100頭を下回ると絶滅の危険が大きいと言われている。
  • 1995年にはツシマヤマネコの保護に関する基本的な方針である「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」が策定された。2010年にはこの計画の下、「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」が策定されている。「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」では、中期目標として、2035年ごろまでに、1980年代のツシマヤマネコの生息面積を増やすことが目標として掲げられている。
評価手法 CVM
評価結果
    1世帯当たりの年間支払意思額
中央値:
1,015円
平均値:
2,790円

    日本全国での年間支払意思推計額
    中央値:
    527億2,976万1,560円
    平均値:
    1,449億4190万6,160円

    ※日本全国の世帯数は、5,195万504世帯とした。(世帯数出典:総務省統計局『平成22年国勢調査』)

成果の活用
参考資料