21-1 保護地域と国土を特徴づける自然生態系とのギャップ

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概要

国土を特徴付ける自然生態系を有する地域(地図1)と既存の保護地域の指定状況(地図17)の重複状況を示した地図。

考え方

我が国では、第1の危機(人間活動や開発による危機)の影響により、これまでに多くの自然生態系が消失または劣化しており、我が国の自然環境を特徴づける代表的な自然生態系を保全することは、我が国の生物多様性保全上、極めて重要である。

このため、国立公園など、法律等に基づき一定の開発行為等が規制等されている保護地域によって、代表的な自然生態系がどの程度カバーされているかを示した。

データ及び加工方法

国土を特徴付ける自然生態系を有する地域(地図1)と既存の保護地域の指定状況(地図17)の各主題図を重ね合わせ、両地域が重複する地域を緑色で示し、代表的な自然生態系が既存の保護地域によってカバーされていない地域を赤色で示した。

地図により表現される生物多様性の状況

国土を特徴付ける自然生態系は、全体の5割強が保護地域の中に含まれている。分布としては北海道から本州中部の脊梁山脈沿い、南西諸島に比較的まとまった面積で残っている。このうち、北海道から本州中部の脊梁山脈沿いは保護地域としてカバーされている地域が多いが、その周辺部にはカバーされていない地域があるため、このような地域を保護地域とする必要性を検討することが必要である。

また、南西諸島のうち、屋久島は島中心部が保護地域となっているが、奄美群島、沖縄島北部は保護地域ではカバーされていない地域が多く見られる。これらの地域は照葉樹林が発達し、多くの希少野生生物が生息・生育する独特の生態系が見られる。平成15年には世界自然遺産の候補地の1つとして選定され、保護担保措置の強化が世界自然遺産への推薦に当たっての課題の1つとされている。

このため、保護地域の指定・拡大に向けた取組を積極的に進めていくことが必要といえる。

データの
ダウンロード
データの出典
  • 地図1「国土を特徴づける自然生態系を有する地域(森林・陸水・沿岸)」および地図17「保護地域の指定状況」と同じ
データに関する注意事項等
  • 本地図のGISファイルでは、保護地域の種類は分からなくなっているが、地図17のGISファイルに含まれなかった森林生態系保護地域を含む

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