20 全ての日本固有種(脊椎動物)の効率的な保全に寄与する地域

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概要

限られた資源(資金・人材)の中で全ての日本固有種(脊椎動物)の効率的な保全に寄与する地域を示した地図。

考え方

限られた資源(資金・人材)で効率的に日本固有種を保全し、地球規模での生物多様性保全に貢献していくためには、保全効果が高い地域を抽出し、優先順位を付けた上で対策を講じていくことが考えられる。このため、この地図では、相補性分析により日本固有種の保全の優先順位が高い地域を抽出した。

データ及び加工方法

地図9-1で作成した脊椎動物における日本固有種の2次メッシュ分布データを元に、相補性分析を行った(相補性分析については地図19のBOX参照)。

脊椎動物は移動性があることを考慮して、各種とも最低10メッシュで保護されることを目標とした。また、地図19と同様、分析の際には既存の保護区や海岸は考慮せず、すべてのメッシュ面積は一定(保全コスト一定)とみなした。

この地図では100回の相補性分析を試行したうち、当該メッシュが保全対象地として選ばれる割合を非代替性の指標として示している。

地図により表現される生物多様性の状況

全ての日本固有種の効率的な保全に寄与する地域は、日本固有種(脊椎動物)の確認種数の多い地域(地図9-1)とはやや異なった傾向が見られる。特に、北海道の東部及び大雪山等の脊梁山地、伊豆諸島、九州西部などは種数だけを考慮した分布図では目立たなかった優先順位の高い地域といえる。

地球規模での生物多様性の保全を考え、国土全体の中で日本固有の脊椎動物を保全する際には、これらの地域を優先的に保全していくことが効率的と考えられる。

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データの出典

【全ての日本固有種(脊椎動物)の効率的な保全に寄与する地域】

  • 赤坂宗光氏(東京農工大学)及び角谷拓氏(国立環境研究所)の解析結果データ
データに関する注意事項等

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